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国家一般職

国家一般職 難易度は高い?日程を確認して合格への準備を!

国家一般職 難易度
江本
江本
はじめまして、江本です。

これまで資格学校の公務員課で5年間、国立大学のキャリア支援課で8年間ほど公務員試験の指導をしてきました。その経験から記事を書いています。

本記事は「国家公務員一般職(大卒)」の試験を簡単に理解できるようにまとめています。

国家一般職に興味がある人、受験する人に役たつ内容となっています。

※本記事は大学卒をターゲットとしています。高校卒を受験する人は「【高卒】国家公務員一般職 試験の全体像まとめ」を参考にしてください。

国家一般職は難しい?

筆記試験のレベルは標準的だけど、採用の仕組みが難しい試験です。

筆記試験は大学受験でいうセンター試験のようなものでして、高校で勉強してきた基礎的な内容が主に出題されますよね。

たまに難しい問題も出題されますが、基礎ができていれば点数をとることは可能です。

国家一般職の試験も公務員試験の基礎的な問題が多く出題されていまして、大学卒の試験は国家一般職のレベルが基準となっています。

でも、センター試験と違うのは面接試験があることです。

国家一般職が難しい理由 面接試験

国家一般職の面接は公務員試験の中でも特殊です。

国家一般職で採用されるには、親元である「人事院」と派遣先である「官庁」の2つから合格をもらわないといけません。

よくある話で人事院から合格はでたけど、官庁から合格がでないパターンが多いです。

人事院の合格者数は多くでますが、実際に採用となるのは僅かな人数ということを知っておきましょう。

このように国家一般職は

  • 筆記試験に合格する
  • 人事院の面接に合格する
  • 各官庁・機関の面接に合格

して、はじめて最終合格となります。

選考のスケジュールもほかの公務員とは異なるので確認しておきましょう。

国家一般職 採用試験の日程

大学卒程度の選考は6月~8月にかけて実施されています。

都道府県職員や市役所の試験に比べて試験日は早いです。

2019年(平成31年度)の試験日程は以下の通り。

受付期間 【ネット出願】
4月5日~17日
1次試験 6月16日(日)
1次試験
合格発表
7月10日(水)
2次試験 7月17日~8月2日
最終合格発表 8月20日(火)

国家一般職 どこで試験があるの?

国家公務員だから東京都でしか試験がないの?

国家一般職(行政の場合)は全国を9つのブロックにわけて試験が行われます。

国家公務員は働きたい県単位での募集ではなく、ブロック採用を基本としています。

例えば福岡県で働きたいなら九州ブロックを受験し、採用面接で希望勤務地を福岡県で提出します。

しかし、「ブロック採用」なので必ずしも希望が通るわけではありませんし、ブロック内での転勤が必ずあります

九州ブロックで受験して、採用されたら福岡県以外に長崎県や佐賀県、鹿児島県などでも勤務の可能性があることを覚えておきましょう。

逆にいえばブロックを超えての勤務はないということです(まれに本省勤務があります)。九州ブロックで採用された人が青森県や石川県で勤務することはありません。もし青森県で働きたいなら東北ブロック、石川県なら東海北陸ブロックで受験しましょう。

まずは勤務したい自治体が含まれる地区で受験する必要があります。

国家一般職 採用試験の内容

国家一般職は就職試験です。資格試験のように基準点以上を取れれば全員が合格できる試験ではありません。

そのため筆記試験の他に面接試験が実施されています。

試験内容は以下の通りです。

1次試験 基礎能力試験(教養試験)
専門試験
一般論文試験
専門論文(記述)試験
2次試験 口述試験

国家一般職 基礎能力試験(教養試験)

基礎能力試験(教養試験)は試験時間140分で40問の問題に回答する筆記試験です。

「一般知能」と「一般知識」で構成されています。

出題科目は10科目以上あり、対策が難しい試験です。出題傾向を「国家一般職 教養は傾向を知ることで勉強する負担が激減する」でまとめています。

国家一般職 教養試験の傾向
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国家一般職 専門試験

専門試験は受験する区分に応じた知識に関する出題があります。

例えば行政で受験する人は憲法や民法などの法律科目、経済原論などが出題されます。

特徴は配点が基礎能力試験の2倍あるので、高得点が求められます。

出題傾向を「国家一般職 専門科目って何がでるの?傾向を確認!」でまとめています。

国家一般職 専門試験の勉強方法
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国家一般職 論文試験

論文試験はテーマについて社会的背景をもとに自分の考えや熱意を書く試験です。

文章構成力や趣旨把握、表現力などを評価されます。

筆記試験と違い、「これといった正答」がないので対策は苦労します。

傾向を「国家一般職 論文試験を軽視する人は合格できない」で書いています。

国家一般職 論文試験の傾向
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国家一般職 専門論文(記述)試験

専門論文(記述)試験は行政以外の区分で受験する人を対象に実施されます。

試験時間1時間~2時間で専門分野に関する知識を文章で記述します。

専門知識が頭に入っていることが前提になりますが、プラスして文章で書けないと評価はつきません。




国家一般職 口述試験

口述試験は個人面接が実施されます。

冒頭でも書いていますが、「人事院面接」と「官庁面接」の2種類に合格しないといけません。

人事院面接は日時の指定が来るので1次試験に受かっていれば受験することはできますが、官庁面接は自分で行動していないと受験することができません

官庁面接の詳細や選考方法は1次試験の合格後に行われる「官庁業務合同説明会」へ行きましょう。

官庁業務合同説明会

1次試験の合格発表後、各ブロックで採用予定機関の説明会が開かれます。

詳しい業務の内容や試験の内容(面接日や実施試験の詳細)が知らされるので、行かない=不合格です。

よく試験の流れについて情報がない人は人事院面接だけ受ければいいと思い込んでいます。そして、人事院に受かっても採用先(官庁)がないので採用されずに来年受験することになります。

個人面接の傾向や聞かれた内容を「国家一般職 個人面接の不安を解消する方法」でまとめています。

国家一般職 個人面接の傾向
国家一般職 個人面接の不安を解消する方法国家一般職の個人面接について知りたいですか?本記事では個人面接の傾向、質問内容、不安を解消する方法をまとめています。個人面接が苦手な人や国家一般職を受験する人必見の内容です。...

国家一般職 倍率

国家公務員一般職の倍率は受験するブロック(地区)によって異なります

2018年(平成30年度)の全体平均は4.2倍でした

この倍率はあくまで内々定の倍率になります。各省庁での倍率ではありません。

国家一般職 2018年(平成30年度)の倍率

地区 受験者数 合格者数 倍率
北海道地区 871 347 2.5
東北地区 1,617 461 3.5
関東甲信越地区 8,838 1,805 4.9
東海北陸地区 2,588 782 3.3
近畿地区 3,204 709 4.5
中国四国地区 1,367 390 3.5
九州地区 2,574 534 4.8
沖縄 803 164 4.9
江本
江本
これらの倍率は人事院の最終合格です。冒頭にも記述しましたが、各官庁に採用されて初めて合格です。

国家一般職 採用人数

2019年(平成31年度)の採用人数は次のとおり。

この数はあくまで全体の採用人数で、各省庁・官庁ごとの人数ではないので注意。

行政区分

北海道地区 180人
東北地区 180人
関東甲信越地区 670人
東海北陸地区 300人
近畿地区 370人
中国地区 220人
四国地区 90人
九州地区 300人
沖縄 100人



その他の区分

電気 240人
機械 120人
土木 290人
建築 70人
物理 150人
化学 70人
農学 90人
農業農林化学 40人
林学 70人

国家一般職 受験資格(年齢制限)

先ほども書きましたが、公務員試験は資格試験ではなく就職試験なので誰でも受験できるわけではありません。

国家一般職を受験できる主な条件は「学歴」と「年齢制限」です。

2019年(平成31年度)の試験を受験できる人は「平成元年4月2日~平成10年4月1日までに生まれた人」で大学、短大、高等専門学校を卒業(見込み含む)した人です。

国家一般職 試験のまとめ

  • 筆記試験は基礎的、でも選考方法が難しい
  • 試験は6月からスタート
  • 倍率は人事院の合格者。実際に採用されるためには倍率はあがる。

国家公務員 一般職の1次試験はあくまで各機関にエントリーするための通過点にすぎません。 本番は「官庁訪問で内定をもらう」ということを覚えておいてくださいね。

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江本 浩大
江本 浩大
新卒で大手資格学校に就職→公務員課、企画課で5年間勤務、退職→某国立大学に転職→キャリア支援課、広報部を経験→8年間で退職→フリーランスとして関東地方を中心に大学や企業向けにコンサル業を展開。高卒・短大卒向けブログ(https://gms365.biz)も運営。