国家公務員

【国家公務員 一般職】官庁訪問×倍率×試験傾向他

国家公務員一般職の採用試験っていつあるの?
国家公務員一般職の採用試験ってどんな試験内容?
国家公務員一般職って倍率は高いの?低いの?

このような情報を求めている方、多いのではないでしょうか。

本記事では「国家公務員 一般職」を目指している人に向けて『試験日程』や『試験内容』『筆記試験の傾向』『過去の倍率』などについて書いていきます。

試験内容を知ることができたら、「面接試験の情報記事」で国家公務員 一般職に合格するための準備をはじめましょう。

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国家公務員一般職(大学卒業程度)選考方法

国家公務員一般職の試験では採用までの流れが複雑でわかりにくいです。簡潔に書きましたのでイメージできやすいと思います。

①国家公務員 一般職 1次試験

全国9つのブロックにわけ同じ内容の筆記試験が実施されます。試験を受けたブロックでの採用になるため勤務したい都市があるブロックの試験を受けましょう。

②国家公務員 一般職 官庁業務合同説明会

1次試験の合格発表後、各ブロックで採用予定機関の説明会が開かれます。詳しい業務の内容や試験の内容(面接日や実施試験の詳細)を教えてくれます。

③国家公務員 一般職 2次試験(人事院面接)

国家公務員を取りまとめる人事院の面接試験が実施されます。この試験に合格すると人事院の採用候補者名簿に名前が載ります。

※これを内々定といったりします。

④国家公務員 一般職 官庁訪問

②の官庁説明会で興味を持った機関ごとに面接試験を実施します。各機関が実施する面接試験で合格を得ることが最終合格になります。

このように国家公務員一般職は筆記試験に合格する→人事院の面接に合格する→各官庁・機関の面接に合格して、はじめて最終合格となります。

人事院の合格者数は多くでますが、実際に採用となるのは僅かな人数ということを知っておきましょう。

国家公務員一般職(大学卒業程度)の試験日程と内容

大学卒業程度の試験は毎年6月の中旬に実施されます。平成30年(2018年)実施試験は6月17日(日)に実施されます。

試験内容は基礎能力試験(教養試験)、専門試験、論作文、個人面接が実施されます。

国家公務員 一般職 基礎能力試験の特徴

基礎能力試験(教養試験)は「一般知能」と「一般知識」に分類されます。問題数は合計40問で、試験時間は140分です。

国家公務員 一般職 一般知能の傾向

一般知能とは「いくつかの条件から正答を導き出す力」や「複数の情報を素早く処理できる力」を問う問題のことを指します。

公務員試験独特の問題で、数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解(現代文、英文)で構成されており、国家公務員試験では27問出題されます。

出題数の多さ(重要度)は数的推理・判断推理13問、文章理解11問、資料解釈3問の順となっています。まずは数的推理・判断推理の攻略からはじめましょう。

国家公務員 一般職 基礎能力試験(教養試験)一般知能 過去問

(判断推理)ある小学校では,月~金曜日の夜間,校庭を地域の五つの団体A~Eに貸し出すこととなった。A~Eは借りる曜日の希望調査に対して,順位を付けずに二つの曜日を回答したところ,希望した二つの曜日のうちいずれかの曜日に借りることができた。

次のことが分かっているとき,確実にいえるのはどれか。ただし,同じ曜日に複数の団体に貸し出すことはなかったものとする。

・月~金曜日のうち,四つの曜日は,希望した団体が複数あった。

・Aは,二つの曜日とも,Dと同じ曜日を希望した。

・Bは,水曜日と金曜日を希望した。

・Cは,希望した曜日のうち,火曜日には借りることができなかった。

・Dは,水曜日に借りることができた。

・Eは,希望した曜日が,B及びCとそれぞれ一つずつ同じであった。

1.Aは,木曜日に借りることができた。

2.Dは,月曜日と水曜日を希望した。

3.Eは,火曜日と金曜日を希望した。

4.水曜日を希望した団体は,A,B,D,Eであった。

5.木曜日を希望した団体は,一つのみであった。

(数的推理)1~15の異なる数字を一つずつ使って隣り合う二つの数字の和が必ず9 16又は25のいずれかになるように一列に並べたとき両端の数字の組合せとして最も妥当なのはどれか。

1. 1 15
2. 3 5
3. 5 11
4. 7 13
5. 8 9

国家公務員 一般職 一般知識の傾向

一般知識は中学~高校までに勉強してきた数学、理科、社会の知識が問われます。

科目は社会科学(政治、経済、社会、思想)、人文科学(日本史、世界史、地理、文芸)、自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)、一般常識・社会時事です。

このうち国家公務員一般職で出題がある科目は政治、経済、社会、思想、日本史、世界史、地理、物理、化学、生物、一般常識・社会時事の11科目で13問出題されます。

科目ごとの出題数は一般常識・社会時事が3問、他の科目が1問ずつ出題されています。

国家公務員 一般職 基礎能力試験(教養試験) 一般知識 過去問

(化学)化学結合や結晶に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.イオン結合とは,陽イオンと陰イオンが静電気力によって結び付いた結合のことをいう。イオン結合によってできているイオン結晶は,一般に,硬いが,外部からの力にはもろく,また,結晶状態では電気を導かないが,水溶液にすると電気を導く。

2.共有結合とは, 2 個の原子の間で電子を共有してできる結合のことをいう。窒素分子は窒素原子が二重結合した物質で電子を4 個共有している。また,非金属の原子が多数,次々に共有結合した構造の結晶を共有結晶といい,例としてはドライアイスが挙げられる。

3.それぞれの原子が結合している原子の陽子を引き付けようとする強さには差があり,この強さの程度のことを電気陰性度と呼ぶ。電気陰性度の差によりそれぞれの結合に極性が生じたとしても,分子としては極性がないものも存在し,例としてはアンモニアが挙げられる。

4.分子結晶とは,共有結合より強い結合によって分子が規則正しく配列している結晶のことをいう。分子結晶は,一般に,電気伝導性が大きく,水に溶けやすい。例としては塩化ナトリウムが挙げられる。

5.金属結合とは,金属原子から放出された陽子と電子が自由に動き回り,金属原子同士を結び付ける結合のことをいう。金属結晶は多数の金属原子が金属結合により規則正しく配列してできており,熱伝導性,電気伝導性が大きく,潮解性があるなどの特徴を持つ。

(日本史)我が国における教育の歴史に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 平安時代には貴族の子弟を対象とした大学が盛んに設立されそこでは儒教に代えて仏教・道教を中心とする教育が施された。また藤原氏が設けた綜芸種智院北条氏が設けた勧学院など大学の寄宿舎に当たる大学別曹も設けられた。

2. 鎌倉時代には足利氏が一族の学校として鎌倉に足利学校・金沢文庫を設立した。足利学校では朝廷の儀式・先例である有職故実や古典の研究が行われ朝廷の歴史を記した『吾妻鏡』が編まれた。

3. 江戸時代には貨幣経済の浸透に伴い一般庶民も読み・書き・算盤などの知識が必要になったことから幕府はそのような実用教育を中心とした寺子屋を全国に設けた。寺子屋は下級武士によって経営されたが特に貧農層については月謝の負担が大きく江戸時代末期には衰退していった。

4. 明治時代には政府は富国強兵と殖産興業の実現に向けて教育機関や教育内容の整備を進めた。文部大臣森有礼の下で帝国大学令・師範学校令などの学校令が初めて公布され学校体系の基本が確立された。

5. 第二次世界大戦後には米国教育使節団の勧告により修身・日本歴史・地理の授業が一時停止されるとともに複線型・男女別学の学校体系に改められた。昭和22(1947)年には教育基本法が制定され義務教育期間が12年から9年に短縮された。

国家公務員 一般職 専門試験の傾向と特徴

国家公務員一般職では専門試験の出題があります。科目数は多いですが、すべての科目の勉強をする必要はありません

出題される専門科目は法律系、経済系、行政系、その他の4種類に分類することができます。

法律系科目

憲法、民法(2分野)、行政法、

経済系科目

ミクロ経済・マクロ経済、財政学、経済事情、経営学

行政系科目

政治学、行政学、社会学、国際関係

その他

心理学、教育学、英語(2分野)

この16科目から8科目を選択して解答します(1科目5問)。

基礎能力試験(教養試験)の2倍配点があるため、専門試験で点数を取ることが合格するために必要です。

この16科目のうち憲法、民法、行政法、ミクロ・マクロ経済、政治学、行政学は他の試験(国家専門職や都道府県職員)でも出題があります。そのため併願を考えている人は優先的に勉強しておくといいです。

残りの選択科目でオススメは社会学、経営学、財政学です。この3分野は専門科目の中では暗記分野が多いため短期集中学習で一気に覚えることができます。

国家公務員 一般職 専門試験 過去問

(憲法)経済的自由権に関するア〜オの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ア.憲法第22 条第1 項が保障する居住・移転の自由は,経済活動の目的だけでなく,広く人の移動の自由を保障するという意味において,人身の自由としての側面を有すると一般に解されている。

イ.憲法第22 条第2 項が保障する外国に移住する自由には外国へ一時旅行する自由が含まれるが,外国旅行の自由といえども無制限のままに許されるものではなく,公共の福祉のために合理的な制限に服するとするのが判例である。

ウ.酒税法による酒類販売業の許可制は,致酔性を有する酒類の販売を規制することで,国民の生命及び健康に対する危険を防止することを目的とする規制であり,当該許可制は,立法目的との関連で必要かつ合理的な措置であるといえ,より緩やかな規制によっては当該目的を十分に達成することができないと認められることから,憲法第22 条第1 項に違反しないとするのが判例である。

エ.憲法第29 条にいう「財産権」とは,所有権その他の物権や債権といった私法的な権利を指し,水利権や河川利用権といった公法的な権利は含まれない。

オ.憲法第29 条第3 項にいう「公共のために用ひる」とは,学校や道路の建設といった公共事業のために私有財産を直接供する場合を指し,広く社会公共の利益のために私有財産の収用を行う場合は含まれない。

1.ア,イ
2.ア,エ
3.イ,ウ
4.ウ,オ
5.エ,オ

(民法)不動産の物権変動に関するア〜オの記述のうち,判例に照らし,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ア.AがBの強迫によりA所有の不動産をBに売却した後,Bが当該不動産を更に善意のCへ売却した場合において,Aが強迫を理由としてAB間の売買を取り消したのがBC間の売買の前であったときは,AはCに対し登記なくして自己の権利を対抗することができ,AB間の売買を取り消したのがBC間の売買の後であったときも,同様である。

イ.Aが,Bに自己の所有する不動産を売却したところ,Bが代金を支払わないため売買契約を解除した場合において,AB間の契約解除前にBがCに当該不動産を売却していたときには,CはAに対し登記なくして自己の権利を対抗することができないが,AB間の契約解除後にBがCに当該不動産を売却していたときには,CはAに対し登記なくして自己の権利を対抗することができる。

ウ.Aが死亡し,その相続人であるBが,共同相続人であるCに無断で相続財産である不動産について自己名義の単独登記をし,Dに当該不動産を売却した場合,CはDに対し登記なくして自己の共有持分を対抗することができない。

エ.Aが死亡し,その相続人であるBが,共同相続人であるCとの遺産分割協議の結果,その相続財産である不動産を単独で相続した後に,Cが当該不動産に係る遺産分割前の自己の共有持分をDに譲渡した場合,BはDに対し登記なくして遺産分割による法定相続分を超える権利取得を対抗することができない。

オ.AがBに自己の所有する不動産を売却し,その後当該不動産についてCの取得時効が完成した場合には,CはBに対し登記なくして自己の権利取得を対抗することができるが,Cの時効完成後にAがBに当該不動産を売却した場合には,CはBに対し登記なくして自己の権利取得を対抗することができない。

1.ア,イ
2.ア,ウ
3.イ,オ
4.ウ,エ
5.エ,オ

国家公務員 一般職 合格点(ボーダーライン)

国家公務員の試験では基礎能力試験(教養試験)、専門試験どちらの試験も基準点が設けられています。この基準点を下回ってしまうと、片方の試験が満点でも不合格となります。足切りです。

この基準点は12点(総得点の3割未満)です。これを下回らないように気をつけましょう。

合格点(ボーダーライン)は受験するブロック(地区)によって多少の上下はありますが、基礎能力試験が20点(5割)の場合、専門試験は25点~30点が目安となります。

専門試験が32点(8割)~あれば基礎能力試験は16点(4割)でも合格ラインに立てる計算になります。

そのため目安としては基礎能力試験5割、専門試験7割を取れるように対策をしましょう。

国家公務員 一般職(行政)倍率(平成29年実施)

国家公務員一般職の倍率は受験するブロック(地区)によって異なります。この倍率はあくまで内々定の倍率になります。各省庁での倍率ではありません。

地区 受験者数 合格者数 倍率
北海道地区 871 347 2.5
東北地区 1617 461 3.5
関東甲信越地区 8838 1805 4.9
東海北陸地区 2588 782 3.3
近畿地区 3204 709 4.5
中国四国地区 1367 390 3.5
九州地区 2574 534 4.8
沖縄 803 164 4.9

全体倍率は4.2倍です。でも、これらの倍率は人事院の最終合格です。冒頭にも記述しましたが、各官庁に採用されて初めて合格です。

国家公務員 一般職 おすすめの参考書

公務員試験では、たくさんの参考書が発売されています。

どの参考書を使って勉強するのかで結果が変わることもあります。多くの受験生が使っている参考書=合格に定評がある参考書です。

今回はこれをつかって勉強すれば間違いなし!おすすめの1冊を紹介します。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミシリーズ

過去問題集のバイブル的存在

多くの公務員受験者が使っている問題集です。

公務員試験の問題は過去の問題が形を変えて繰り返し同じスタイルで出題されている傾向にあります。

そのため過去問演習が一番効率的な勉強になります。この公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5は、合格点を取るのに必要な問題を選んでおり、頻出テーマを中心に構成されています。

また、難易度別に問題が掲載されている点もグッド。勉強に慣れていない初期段階ではレベルが低いが重要な問題から勉強でき、徐々にレベルアップすることを

想定した作りになっています。各テーマの冒頭には要点をまとめたレジュメがついており、最低限この知識を頭にいれておけば正答できる問題もあります。

公務員試験 過去問ダイレクトナビ

暗記科目はこの1冊でOK

過去問を使った学習方法に正文化しながら読み進める勉強方法があります。これは問題の選択肢の誤答に対してどこがどう間違っているのかを直して読む勉強方法です。

多くの問題が5択式なので、5つの知識を一気にいれることができます。この正文化をはじめからしてくれているテキストです。

左ページに過去問の正文化された問題、右ページに解説という構成です。この正文化された文章は付属の赤シートを使うことでかくして覚えることもできます。

範囲が膨大な人文科学系を中心に一般知識対策として利用をおすすめします。

公務員試験 速攻の時事 平成30年度試験完全対応

このテキストも多くの受験者に選ばれているテキストです。範囲が膨大な時事を公務員試験用にまとめた1冊です。参考書と問題集の2冊が発売されています。

両方購入して対策しましょう。とくに時事問題は増加傾向にあります。対策は必須です。

畑中敦子の数的推理ザ・ベストプラス【第2版】

数学を使わずに裏ワザ・テクニックで速答できる力を身に着けつことができるテキスト。過去問題も豊富に乗っているため、これ1冊でもそこそこ戦える1冊です。

数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱 改訂第2版 (公務員試験)

だれにでも扱いやすい解き方や時間のかからない解き方を イチからていねいに解説しているテキストです。上記のテキストと好みが分かれる1冊です。

公務員試験 行政5科目まるごとパスワード neo

行政系科目の攻略をするのに手っ取り早いテキストです。良く出る分野、出そうな分野など分類分けされている構成もグッド。「時間がないけどとりあえず暗記しておくか」

というときには良く出る分野だけ一気に読み込んで本番に備えるという手もあります。スー過去を買うまでもないけど、とりあえず勉強しなければいけない科目におすすめです。

試験対応 新・らくらくミクロ経済学入門

国家公務員 一般職の1次試験はあくまで各機関にエントリーするための通過点にすぎません。 本番は「官庁訪問で内定をもらう」ということを覚えておいてくださいね。